
8月27日、Cosme Park SAGA(通称:CosPa)の第4回イベントとして、「“モテる”ブランドづくり」ワークショップを開催しました。
今回は、コスメティック構想の始まりの地でもある唐津市で開催。
会場とオンライン合わせて約30名にご参加いただき、「ブランドを届ける工夫」と「選ばれ続けるためのポイント」について学びました。

「“モテる”ブランドづくり」とは
講師を務められたのは、アジア市場で20年以上にわたりブランディングを手がけてこられた廣田真也さん。廣田さんは冒頭、次のように語りました。
「ブランドは“モノ”そのものではなく、お客さまの心の中にある」
製品は工場でつくられ、商品は店頭に並びますが、ブランドはお客さまの心の中に生まれるもの。機能や成分が似通う市場では「どれだけ優れているか」だけでは選ばれません。

【POINT】
「“モテ”るブランド」とは…
短期的に売れることではなく、お客さまが“このブランドがいい”と選び続け、関わり続けてくれるブランドのこと
マーケティングとブランディングの違い
廣田さんは、マーケティングを 「見込み客を攻略して収益に変える=ハンティング」、
ブランディングを 「衝動買いを超えて指名買いにつなげる活動」 と定義。
日本企業が陥りやすい「良いモノを作れば売れる」という考え方についても触れ、
ブランドを育てる上で重要な点について解説されました。
● 値引きやキャンペーンに頼らず、自社の特徴や役割、提供する価値をチーム全体で共有することが重要
● 長期的に選ばれ続けるブランドづくりには、体験設計や伝え方の工夫が欠かせない

参加者からは「ブランドとブランディングの違いを初めて理解できた」「これまでマーケティング寄りの発想しかしていなかったことに気づいた」といった感想が寄せられました。
BIプリズムワークショップ
廣田さんが紹介された「BIプリズム」は、自社ブランドを整理するためのフレームワークです。特徴や役割、ターゲット、提供価値といった要素を切り口に、ブランドを言葉にして表現することができます。
このプリズムを使い、参加者は自分のブランドや、これから作りたい商品・ブランドをイメージしながらワークシートに書き込みました。書き出すことで改めてブランドと向き合う時間となり、悩みながらも真剣に取り組む姿が見受けられました。
一方で、テーブルでは会話を交えながら楽しそうに書き進める場面もあり、和やかな雰囲気の中で考えを深めていく様子も見られました。

その後は少人数のグループに分かれての意見交換。他者の視点を受けることで、自分では気づかなかった点に目を向けることができ、ブランドを自分ごととして考えるきっかけとなったようです。
まとめ
今回のセミナーは、CosPaとして初めての「ワークショップ形式」で開催されました。
<参加者アンケートの声>
● 普段考えていることを言語化できて、頭の中が整理できた
● ブランドをまだ持っていなくても、話を聞くだけで大きなヒントになった
● 同じ課題に取り組む人と出会えて刺激になった
● もっと時間をかけて深く考えたくなった
● 初心者でも参加しやすい雰囲気だった
ワークショップを通じて、ブランドを“自分ごと”として捉え、今後の事業づくりを改めて考えるきっかけになったと感じた参加者も多かったようです。
オンライン復習会&相談会

コスメビジネスコミュニティ「CosPa」では、コミュニティ会員限定でオンライン企画も実施しています。
今回のセミナー後も、復習ができるオンライン企画「ワークショップ復習会&廣田さん相談会」が開催され、当日参加できなかった方に向けてはアーカイブ動画も公開されました。
今後も企画を続々と予定しておりますので、ご興味のある方は、ぜひ「CosPa」のイベントにご参加ください。