7月29日、Cosme Park SAGA(通称:CosPa)の第2回イベントとして、「ゼロから学ぶコスメビジネスのリアル」セミナーを開催しました。
前回のキックオフイベントに続き、今回は実践的なコスメビジネスの知識習得にフォーカスした内容として、会場に36名、オンラインには約40名に参加いただきました。
「ゼロから学ぶコスメビジネスのリアル」
前回に引き続き登壇してくださった講師の高橋洋介さんが28年間の化粧品ビジネス経験をもとに、業界のリアルな実情を解説してくださいました。
高橋さんのお話によると、国内の化粧品市場は今後3兆円規模への拡大が見込まれ、大手3社(資生堂、花王、ポーラ・オルビス)のシェアが増加傾向にある一方で、技術提供の柔軟性や販売チャネルの多様性を活かすことで新規参入の可能性が大きい産業であることを特徴として挙げられました。また、コスメ業界の「リアル」として、大手企業は売上の40〜50%を広告費に投入しており、オンラインでは集客コストが商品価格の3〜5倍が必要、さらに、オフラインでは委託販売による返品リスクも存在する中で「何を作るか」以上に「どう売るか」が重要となるとのお話をいただきました。
自社ブランド「irop(イロップ)」の事例では、髪色を長持ちさせるカラーシャンプー・トリートメントブランドとして、パーソナル診断を活用した顧客獲得、SNSやショート動画の活用、オンラインとオフラインの融合などの戦略を紹介されましたが、特に「F0顧客」(購入前の会員登録顧客)を積極的に獲得することで、顧客獲得コストを大幅に削減した点が、多くの参加者にとって印象的だったようで、参加者も深くうなずきながら聞き入っていました。
高橋さんは最後に「SAGAn BEAUTY」というコンセプトのもと、機能価値(地産由来原料、クリーンビューティー)、情緒価値(土地の美しさから生まれる癒し)、体験価値(生産から商品化までの可視化)を統合した「自然と人が近い場所から届く、本当のスキンケア」の提供を目指してはどうかという佐賀コスメが持つ可能性についてもご提案をいただきました。
公開ライブコンサルティング
セミナー後半では、既にコスメビジネスに取り組まれている2社に協力いただき、公開ライブコンサルティングを実施。リアルな事業課題と解決策をめぐって、熱い議論が繰り広げられました。
↑プライベートサロンSaga様:ヒト臍帯血幹細胞美容液「mother」を販売されています。
↑ボンジュール株式会社様:嬉野オンセンマスクとリンクルクリームを販売中。インナービューティー商品としてオートファジークッキーにも取り組まれています。
今回のセミナーでは、高橋さんの「リアル」なコスメビジネス解説と2社の熱いストーリーを通じて、参加者にとっても学びを自分に引き寄せるきっかけとなる時間でした。
ライトニングトーク
ライトニングトークでは、佐賀銀行さんから「コスメビジネスモデル構築支援事業」についてご紹介いただき、佐賀県コスメ室からは「佐賀県産素材の化粧品原料化の取組」を紹介しました。
次回のイベントは……!
8月は2回に及ぶイベントの開催が予定されています!
8月20日に第1回のイベントとして、「SAGAn BEAUTY CONNECT」を東京で開催します。
佐賀で活動するTHREE(株式会社ACRO)の佐井さんとジャパン・コスメティックセンター藤岡さんをゲストに迎え、コスメ業界の新たな流行や傾向などを対談いただきます。お申し込みはこちらをクリック
そして、第2回である8月27日は「”モテる”ブランドづくり」を佐賀県唐津市にて開催します。
講師にEight Life Workの廣田さんを迎え、コスメ業界におけるブランディングについて実践・対話形式で学べるワークショップが行われます。
どちらも目が話せない内容が満載ですので、是非ご参加ください!お申し込みはこちらをクリック